【無資格の介護職の転職】忙しない小規模多機能で働いていたが、介護補助としてのびのび働ける仕事に転職できた話。

【無資格の介護職の転職体験談】忙しない小規模多機能で働いていたが、介護補助としてのびのび働ける仕事に転職できた話。

【性別】男性
【職業・資格】
介護助手や介護補助(無資格)
【働き始めの年齢】
22歳
【転職時の年齢】
30歳
【転職して何年経ったか】
5年
【その後】
今もその転職先で働いている


【男性・無資格の介護職】
30歳のときに、
小規模多機能型居宅介護から、
特別養護老人ホーム
に転職。




【転職前の職場形態】
小規模多機能型居宅介護
【転職前の職場環境】
早出、遅出、日勤、夜勤の不規則勤務で週休2日のシフト制です。
日中は利用者の送迎業務から始まり、デイサービス利用者への食事、入浴、排せつ介助を行います。
夜勤帯はショート利用者の対応を行いますが、数名単位なので1人夜勤です。
自立度が高い利用者が多い印象で、職員は20代〜30代の若い人が多いです。




【転職の理由】
・人間関係でのトラブル。
・睡眠不足による体調不良。
・過労。

【ためらった理由】
・人手不足の考慮。
・仲が良い同僚がいたから。
・自分が起こしたトラブルでの罪悪感。

【転職の決め手】
連日夜勤が続いており、寝不足、頭痛でふらふらしていた時のことです。
先輩職員から「またおむつがずれていた。」という指摘を受け、おむつの当て方が普段から綺麗ではないという苦情を他の職員も言っていたという内容の説教を受けること数十分。
倒れそうになり、真っ青な顔で少し座って休んでいたところ、利用者さんに「あんた、顔色悪いけど大丈夫か?」と心配を受け、涙が出ました。
職員よりも利用者の方が人を気遣えることへの虚無感を先輩に感じ、このままでは自分も誰かを傷つけるような言動をしてしまうのではという恐怖を感じました。
この日にこんな職場辞めてやるとようやく決心ができました。
その日の休憩時間から転職サイトや求人を探し、翌月には退職を決めました。




【相談した人】
仲の良い同僚には常に相談や愚痴に付き合ってもらっていました。
自分が介護の仕事に向いていないのではという不安や、介助において他の職員から不満を言われていることなどを相談しました。
自分が本当にやりたいことは何かとじっくり考える時間を与えてくれ、話をよく聞いてくれました。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを一社使った

【何社使ったか】
カイゴジョブエージェントを利用しました。

【転職サイトのイマイチなところ】
私は介護職歴が8年あったのですが、無資格です。
介護福祉士や初任者研修、実務者研修保持者への求人が圧倒的に多く、無資格者においては不利に感じました。
資格取得へのサービスもあったのですが、その時は次の仕事を探すことに焦っていたため、資格取得に関しては時間がとれませんでした。
もっと早くに資格を取っておけば良かったと転職サービス利用の際に後悔しました。

【転職サイトを使って良かったこと】
介護に関連する求人が豊富で、ハローワークの求人よりも閲覧しやすかったです。
こんな仕事内容もあるんだな、こんな施設もあるんだなと新しい発見ができたことが新鮮でした。
わずかですが、病院での介護職の求人もあり、「病院でも介護の需要って高いんだな。」とこれまで気づくことのなかった情報を知ることができたのは自分にとって成長となりました。




【転職先を決めた理由】
・労働条件と業務内容。
・友人からの評判。
・興味があったから。




【退職する時の心境】
これから新天地で頑張ろうという気持ちに溢れ、キラキラしていました。
その反面、同僚の姿を見ていると「自分だけ抜けて申し訳ないな。」という罪悪感もありました。
仲の良かった同僚とは連絡先を交換し、嫌いな人とはほとんど挨拶を交わすこともなく退職しました。
自分のことを嫌っていた人たちとの和解は最期までできなかったのが悲しかったです。




【転職後の職場形態】
特別養護老人ホーム

【転職後の職場環境】
特養入所者の洗濯業務、シーツ交換、おむつ類の補充など、介護補助員をしています。
週休2日のシフト制で、日勤のみ。
残業もありません。
給料は正社員で手取り10万円程度とかなり低賃金です。
職員は男性がやパートの主婦が多いです。




【転職後のイマイチなところ】
1日8時間勤務を週5日。
それに反し、給料が安いところがちょっとした欠点です。
以前までは手取り16万円だったのと、年に2回のボーナスがありましたが、ボーナスもありません。
生活面において苦しくなったため、転職を後悔しました。

【転職後の良いところ】
自分のペースで仕事を行える点が魅力的です。
誰かに指示を受けたり、焦って時間内に終わらせる必要がないのは精神的に楽です。
利用者さんとの雑談に時間を費やすことができるため、他部署である併設施設の利用者とも仲良くなり、交流が増えました。
現場では味わえないゆったりした業務内容です。
仕事仲間も職種関係なく気さくに話しかけてくれる人ばかりで、人とのコミュニケーションが楽しいなと感じることが増えました。
ゴミ出しや清掃など、人から感謝されることがあり、満足しています。




【生活と心境の変化】
仕事終わりには散髪や買い物に行ったりと余暇活動を楽しむ時間が増えました。
勤務が不規則でないということで、寝不足や過労、心身の不調にも悩まされることがなくなりました。
休日に酒を飲み行く人が新たにでき、友人が増えました。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
業務内容がハードでない、規則正しい勤務の仕事がやりたい。
給料はより高い仕事が良い。
人間関係での悩みがない職場が良い。
色んな条件、希望はありますが、全てを叶えるのは難しいです。
大事なのは取捨選択。
どれを優先するかを考え、どれか1つは諦めるようにしないと、いい仕事場には巡り合えません。
介護の仕事はハードですし、補助員として利用者の生活を助ける仕事もやりがいがあって楽しいものです。
職種、業務内容に縛られないことも転職には大事です。