【介護福祉士の転職】現場仕事も事務も抱える名ばかり相談員。転職して派遣社員になったら、サービス残業しなくても同じだけ給料もらえた話。

【介護福祉士の転職体験談】現場仕事も事務も抱える名ばかり相談員。転職して派遣社員になったら、サービス残業しなくても同じだけ給料もらえた話。

【性別】女性
【職業・資格】
介護福祉士
【働き始めの年齢】
24歳
【転職時の年齢】
27歳
【転職して何年経ったか】
6年
【その後】
さらに転職し別の職場で介護職として働いている


【女性・介護福祉士】
27歳のときに、
デイサービスセンター(通所介護)から、
介護付き有料老人ホーム
に転職。




【転職前の職場形態】
デイサービスセンター(通所介護)
【転職前の職場環境】
デイサービスで、介護ヘルパーと生活相談員業務の兼務をしていました。
スタッフ6名(施設長1名、生活相談員2名、パート介護ヘルパー2名、理学療法士1名)。
スタッフは皆いい人でしたが、施設長は現場より本社の考え優先で、気分屋なところがあり、信頼関係を築きづらかったです。
現場をよくわかってない本社の指示に振り回され、スタッフは不満を抱えていましたが、皆で協力して勤務していました。
ご利用者様は毎日15名ほど。
介護度は高くなく、自立の方が多かったのですが、認知症の方につきっきりになることが多々ありました。
そのため、スタッフ304人で、レク、体操、昼食準備、入浴介助、記録、送迎と、全て時間内に終わらせるのが毎日本当にしんどかったです。
生活相談員として雇われたものの、現場に入らないと全く業務が回らないため、相談員業務はご利用者様が帰られた後、ほとんどサービス残業で行ってました。
本社でのミーティングなども月に数回呼ばれ、給料は手取り25万ほど、週休2日ありましたが、割に合わないと感じていました。




【転職の理由】
・サービス残業が多い
・本社の方針に共感できない
・質の良いサービスが提供できてないと感じた

【ためらった理由】
・知人の紹介で入社したため
・入社して日が経ってなかったため
・相談員業務をこなせるようになりたかったため

【転職の決め手】
とにかく本社が現場のことを全くわかっていない!!
ご利用者様のレベルにそぐわないレク、少ないスタッフでは難しい毎月のイベント開催、それに伴う企画の提出。
 
利用者数を増やすよう営業も求められ、ケア以外のことに時間をとられるばかり。
あれもこれも、色々ご利用者様に提供したい気持ちはわかりますが、そのせいでケアの質が下がっていることを全く理解してもらえなかったです。
介護事業に参入したばかりの会社だったため、ご利用者様の契約書類や記録の管理も手探り状態。
生活相談員として勤務するのは初めてだったので、これでいいのかと本当に不安でした。
利用者様のためというより、本社のために毎日残業してる感じ。
なのに、「残業はするな、なんで業務内に終わらないの?」と言われる。
だんだん疲労と鬱憤がたまり、とうとう「辞めてやる!!」となりました。
スタッフの皆は、「まぁそりゃそうなるよね」という感じ。
わたしの意思がかたいのは明らかだったので、誰からも反対や引き止めなどなかったです。




【相談した人】
別の場所で介護職をしてる友人に、相談員なのにほとんど毎日現場対応なこと、相談員業務は残業で行い、ご利用者様の書類や記録の管理などもずさんだと相談。
「それはやばい。
早く辞めた方がいい」
と心配されました。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを一社使った

【何社使ったか】
友人から紹介された派遣会社に登録しました。

【転職サイトのイマイチなところ】
友人の紹介で一社のみ登録しました。
求人検索のため他にも登録してみようと思ったのですが、電話で折り返しなど来るようなのでわずらわしさがあり、辞めました。
登録した会社に対してはさほど不満はなかったですが、求人自体は沢山あるものの、希望に見合う案件に出会うのに時間がかかりました。
担当の方がちょくちょく変わってしまうのが残念でした。

【転職サイトを使って良かったこと】
やはり面接にいたるまで、先方とのやりとりをお任せできることがとてもありがたかったです。
履歴書なども必要なく、面接時も付き添ってこちらの要望を伝えて下さるので、面接が苦手な身としては安心して臨むことができました。
先方の情報を事前に収集して知らせてくださったり、こちらの意思を確認しながら進めて下さったのが嬉しかったです。
転職先が決まった後もこまめに連絡下さり、お話聞いていただけました。




【転職先を決めた理由】
・通いやすい場所
・勤務時間
・残業なし
・給料




【退職する時の心境】
スッキリして憑き物が取れた感じでした。
ご利用者様とお別れするのは寂しかったですが、解放される喜びの方が大きかったです。
わたしが辞めたら残ったスタッフが大変だろうな、と思う反面、わたしの代わりなどいくらでもいるし、他の人も辞めたくなったら辞めるだろうし、と心残りはなかったです。
スタッフの皆は「残念だけど、またいつでも戻ってきてね!!」という感じで、嫌な顔せず送り出してくれました。
施設長や本社の人のことは全く好きではなかったですが、退職することについてはサラッと受け入れて頂けたのはありがたかったです。




【転職後の職場形態】
介護付き有料老人ホーム

【転職後の職場環境】
定員65名、介護度3以上の有料老人ホームにて、介護業務。
24時間看護師在中のため、医療度の高い方が多くいらっしゃるホームでした。
介護スタッフ15名程、看護師含めると20025名程。
人間関係は良好でした。
派遣勤務で、日勤のみ、残業なしで正社員の相談員のときと同じ手取り25万くらい。
週休2日でしたが、希望休、有休なども取りたい時にしっかりもらえてました。




【転職後のイマイチなところ】
有料老人ホームはゆったりしたイメージがあるかもしれないですが、全くそんなことなく、忙しかったです。
時間に追われてケアをしてしまうことが多かったし、入浴も流れ作業のようでした。
スタッフによってケアの質に差があり、雑な人がいるのが気になりましたが、派遣社員という立場から言いづらかったです。
医療度が高い入居者様が多く、寝たきりの方の介助が多いため、身体的に疲れました。

【転職後の良いところ】
施設長や介護主任など、上の立場の人が信頼できるいい方ばかりでした。
仕事が丁寧で素速く、技術面でもとても勉強になりましたし、人間関係も良好で、嫌な思いをすることがなかったです。
また休みなど取りたい時に取らせていただけ、急なお休みにも対応していただけました。
派遣社員だったこともあり、残業も全くなかったです。




【生活と心境の変化】
プライベートの時間が増え、心身ともにだいぶ楽になりました。
休みの日にまで仕事のことを考えることがなくなり、趣味に集中できるようになりました。
派遣社員でも正社員と同じだけ稼げるので、正社員で働くことにこだわらなくなりました。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
給料面でも勤務時間でも、勤務場所でも仕事内容でも、自分の希望があれば妥協しないこと。
介護の仕事は身も心も削って犠牲的になりやすいし、「どこに行っても大変なんだから贅沢言っちゃダメだ」とか思いがち。
だけど、働く自分がギスギスしてて、ご利用者様を気持ちよくケアするなんて無理だから。
質のいい介護を提供するには、自分が気持ちよく働ける場所がいちばん。
介護業界って、正社員が派遣社員より得だとも正直言えないし、転職回数の多さが足かせになることも少ないと思う。
だから、転職することにそんな不安抱かなくて大丈夫。
一つの場所に縛られず、色んな場所を経験して、自分に合うところを焦らず探すのがいいと思う。