【介護福祉士の転職】私の30代は、仕事と子育ての両立がテーマ。人生観を変えた介護の現場での出会い

【介護福祉士の転職体験談】私の30代は、仕事と子育ての両立がテーマ。人生観を変えた介護の現場での出会い

【性別】女性
【職業・資格】
介護福祉士
【働き始めの年齢】
1社目35
【転職時の年齢】
36歳と38歳
【転職して何年経ったか】
1社目から7年
【その後】
今は退職し主婦


【女性・介護福祉士】
36歳のときに、
訪問介護から、
デイサービスセンター(通所介護)
に転職。




【転職前の職場形態】
訪問介護
【転職前の職場環境】
1社目は訪問介護事業所でした。
生活援助(食事作り、買い物、洗濯、掃除等)を中心に週に1回訪問させて頂きました。
月に1回事業所会議があり、10名程のヘルパーがミーティングに参加。
介護技術の研修等受けていました。
主に女性職員、30代060代の幅広い年代の方がいらっしゃいました。
介護職員同士が同じ現場に行くことはほとんどありませんでした。
(初回にサービス責任者がヘルパーに同行する程度)担当する人数と時間数で給与が支払われるので、月によって変動はありました。




【転職の理由】
○家族(子供)の体調不良の際に、変わってもらうのが難しかった。
○訪問で、移動時間が多く空き時間が出来ること。
○引っ越しを機に別の場所で、訪問ではなく施設職員として働いてみたかった。

【ためらった理由】
○研修が充実していたところ
○健康診断が職場で受けられたこと
○紹介してもらった恩があるから

【転職の決め手】
1社目の職場(訪問介護)は、直接ご利用者様のお宅へ伺うので、職員間に人間関係の問題もなく、給与体系も明確だったので、辞める理由としては引っ越しを考えていたことが大きかったです。
2社目の転職先のデイサービスでは3年働きましたが、職員の採用に関してや、給与体系に問題を感じていました。
送迎に関しても、職員が仮に送迎中事故を起こしても守ってくれる保険もなかった(社用車なのに自分の保険で対応すること。
)ことです。
1パートでしたので、意見を施設長に伝えても、スルー。
従うしかなかった状況でした。
3年働けば、介護福祉士としての受験資格がえられるので、そこまでは頑張ろうと思って働いて辞めました。
一緒に働いていた職員も、同時期に辞めていった方が何人かおられました。
(今でも交流はあります)
3社目はグループホームでした。
2社目で知り合ったケアマネさんの紹介でした。
2社目で悩んでいて、相談にのって下さり転職にも前向きになれました。




【相談した人】
主には夫に相談しました。
事業所まで車で通える距離ではありますが、子育てしながらなので、家から近いところで探すことには賛成でした。
職場の上司は、研修など、初めての現場で慣れるまで同行を続けて下さり、まだ1年ほどだったので、辞めることを話すのは勇気がいりましたが、最終的には引っ越しを機に新しい場所で探すことには同意してくださいました。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトは使っていない

【どうやって転職したか】
2社目は、施設前の求人募集の貼り紙、3社目は、ケアマネジャーからの紹介。

【転職時に困ったこと】
○履歴書用の写真を撮りに行く時に、子供を預ってもらえる所がなく、一緒に連れて写真撮影したこと(騒がしくなり、写真を選ぶのも慌ただしく落ち着かなかったです。
)
○1社目と3社目は紹介してもらっての転職だったので、紹介してもらった方にご迷惑をおかけしないようにしたいと思っていました。
お手紙やお菓子等用意をしました。

【転職でお世話になったこと、嬉しかったこと】
転職でお世話になったのは、働く前に知り合った人達でした。
1社目のときは、子供を介して出会った60代の女性で、子育てしながら働く大変さも分かっておられるので、訪問介護であれば、時間の融通もきくし、大手の傘下なので、研修も充実している。
初めて介護現場に入るのであればと勧めて下さいました。
実際に応募で電話したときも、話が通り働き初めやすかったです。
2社目では、職員同士で介護技術を教えあったり、おすすめの本やDVDを紹介してくれる先輩職員(60代男性)もいて、お世話になりました。
腰を痛めない古武術を活かした介護法は、目から鱗でした。
転職時には、ケアマネジャーが話しを通して下さり、介護福祉士の資格取得後、すぐ3社目にもスムーズに入社できました。




【転職先を決めた理由】
○家から近い
(子供に何かあればすぐ帰れる)
○子育てに理解がある
○シフト制で、希望が聞き入れてもらえる




【退職する時の心境】
1社目を辞める時は、特に職員の人間関係の悩みもなかったですが、ご利用者様と信頼関係が築けてきたところだったので寂しさもありました。
2社目を辞める時は、子供のママ友もいたので、次の職場のことを伝えることはせずに、しばらく自宅で子供の世話に力を入れると伝えて辞めました。
3社目はコロナ禍。
出産もあり、1年育休を貰って復帰しましたが、職場の雰囲気もコロナ前後(育休前後)で変わっていて、職員の様子も余裕が無くなっていました。
介護現場の疲弊を目の当たりにして、私自身も3人の子育てで、今一番大事にしたいことが仕事よりも家族だと確信して辞めました。




【転職後の職場形態】
デイサービスセンター(通所介護)

【転職後の職場環境】
認知症対応型デイサービス。
1日10名前後の方を受け入れていました。
介護士は4名、看護師は1名いました。
職員は、生活相談員の主任1名が常勤で、あとはパートで非常勤でした。
退職する3ヶ月くらいは、運転専門の送迎ドライバーの方がおられました。
業務は、送迎、入浴、食事介助、移乗介助、排泄介助、行事レクなど。
週3、4日でローテーションしていました。




【転職後のイマイチなところ】
2社目では、業務の中で送迎時間が交通渋滞などで、帰宅が遅くなっても残業代は出ず、急いで子どもを保育園に迎えに行くような事が何度かありました。
いつもより迎えに行くのが遅く、子供に負担をかけてしまったのが後悔しています。
認知症の方の介護で、中々覚えて貰えず毎回はじめましての感覚もありました。

【転職後の良いところ】
2社目では、送迎でご家族の方と会話ができたことが良かったです。
家族の方のご苦労もあったと思うのですが、いつもみてくれてありがとうと行くたびに言って下さったり、庭で採れたお野菜をお土産に持たせてくれるご家族さんもおられました。
少しの時間でもご家族がリフレッシュ出来るように私達も頑張ろうと思う瞬間でした。




【生活と心境の変化】
現在は、退職しており、介護現場から離れましたが、3箇所での介護(在宅、通所施設、居住施設)の経験が出来たことは、それぞれの長短所も分かったり、今後の家族の介護にも活かされると思えました。
何より子育てにも「待つ」余裕が出来たと思います。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
はじめは、認知症って何?状態で、働くのもドキドキしていた私も、3社経験させてもらって精神的に、強くなれたと思います。
介護士としての経験は人生観が変わる経験だと思います。
生老病死の老病死と向き合い、日々出来なくなっていく悲しさや辛さも受け入れながら生きていく強さをご利用者様やご家族からたくさん学ばさせていただけました。
ここで辞めたとしても、また次の場所でその経験は活かされます。