【介護福祉士の転職】国家資格のためにグループホームの夜勤を耐え抜いた私が、デイサービスで貴重な即戦力として重宝された話

【介護福祉士の転職体験談】国家資格のためにグループホームの夜勤を耐え抜いた私が、デイサービスで貴重な即戦力として重宝された話

【性別】女性
【職業・資格】
介護福祉士
【働き始めの年齢】
36歳
【転職時の年齢】
40歳
【転職して何年経ったか】
5年
【その後】
今もその転職先で働いている


【女性・介護福祉士】
40歳のときに、
認知症型グループホームから、
デイサービスセンター(通所介護)
に転職。




【転職前の職場形態】
認知症型グループホーム
【転職前の職場環境】
正社員は夜勤が絶対条件だったので、週の半分は夜勤でした。
ほぼ全員(1フロア9人)が認知症の利用者のため、重くなる介護度に疲れ果ててベテランがどんどん辞めていき、最終的にはお金のかかる派遣社員ばかりになり、結果的に固定給の正社員ばかりが夜勤に駆り出されて精神的に疲れ、高い時給で日中だけ働く派遣との仲が最悪になるという悪循環でした。
給料は手取り20万前後でしたが、夜勤の翌日も行事や会議があれば仮眠だけで駆り出されていました。




【転職の理由】
・夜勤がきついこと
・夜勤をしない派遣社員の給料が正社員より多かったこと
・事故が起こったら上の人間ではなく当事者のみが書類を書いて後始末を済ませるという習慣
・終わらない認知症対応策への精神的疲労

【ためらった理由】
・入居者さんからの感謝の言葉
・夜勤手当と処遇改善加算
・他の施設がマシかどうかわからない不安

【転職の決め手】
入社2年目に精神的に耐えられなくなって上司に相談したのですが、介護専門校を出たばかりの若手だったので「夜勤くらいどうってことない」「こんなことで辞めたら俺が上に怒られるよ」と言われたことに呆然としました。
20代の体力と比べられたことや、現状よりも本社の意見を伺う姿勢に腹が立ち、辞めてやると思いましたが、介護福祉士の試験のために3年が経つまでなんとか我慢しました。
通算で3年以上勤務日数が稼げた時に「辞めます」と伝えたら同僚はビックリして止めてくれましたが、上司は「ふーん。
現場責任者がいなくなるんじゃ、俺がやらされることになるね。
めんどくさいなあ」
と労いの一言もなし。
案の定、辞める日も私を無視するという大人げなさだったので、辞めた時はせいせいしました。




【相談した人】
同僚に何度も相談しましたが、他の部署に行ってしまった人がほとんどだったので、あまり力にはなってもらえませんでした。
「他の施設よりは給料がいいよ」と言われると躊躇ってしまい、上司には昇級や厳しい現状を伝えられて更に戸惑いました。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを二社使った

【何社使ったか】
マイナビ転職、バイトルドットコムなどの有名どころに登録しました。

【転職サイトのイマイチなところ】
前職が介護と登録すると、転職サービス、エージェントともに介護職しか紹介してくれなかったので、結局自分で転職先を探して応募する日々が続きました。
エージェントは会う前から「介護でしたらよそへ行かれた方が…という消極ぶりだったので、最初から当てにせずにどんどん自分から突っ込んで質問してメモを取っていきました。

【転職サイトを使って良かったこと】
とにかく紹介だけはたくさんしてくれました。
何より、履歴書や職務経歴書の無料添削をしてくれたこと、お役立ちコラムで色々と勉強させてもらったことが後々役に立ちました。
条件の良い求人も何件かあったのですが、介護職はほぼ100%面接で合格する上に何度も電話連絡をされるのは知っていたので、なるべく自分で探した企業にのみ連絡するようにしていました。




【転職先を決めた理由】
・企業からのオファーやメールの返答に疲れていたので自分で決めた
・ちょうど知人が紹介してくれた施設があった
・人間関係でもめたくなかったので、問題のなさそうな所に決めた




【退職する時の心境】
退職するとき、仲の良い同僚は飲み会を開いてくれたので嬉しかったです。
ただ、仲の良くない人や派遣の人は「へー辞めるんだ」程度の反応だったので、却ってスッキリしました。
一番腹が立ったのは上司の反応で、退職日に挨拶の1つもなく、わざと私を無視して同日退職する派遣さんにだけ声をかけていました。
ただ、本社の偉い人がこっそりやってきて「いつでも戻ってきなさい」と言ってくれたのには救われました。




【転職後の職場形態】
デイサービスセンター(通所介護)

【転職後の職場環境】
給料は前の施設より安いですが、とにかく小さい施設なので人間関係は問題なく良い所です。
人数はパート含めて5人程度で15人ほどの利用者を回しているのでいつも大変ですが、利用者さんは介護度が低い人が多いので会話が成り立ち、とてもやりがいがあります。
土日が固定休みなのもありがたいです。




【転職後のイマイチなところ】
小さい施設で、立ち上げメンバーが全員他の施設での経験がないため、テキパキと動いてくれる人が限られてしまいます。
そのため、経験豊富なスタッフを雇うと「なんでみんなダラダラしてるの!?」と疲れて辞めてしまうことが多いです。
よく言えばのんびり、悪く言えば緊張感のない職場なので、深刻な事故が起こった時が心配です。

【転職後の良いところ】
同僚の中が良く、あくせくしていないところが魅力です。
休みは土日が固定で、祝日は出勤ですが、有休申請が通りやすいので助かっています。
何より、経験者があまりいないので私でも頼りにしてもらえるのが嬉しいです。
施設長が子持ちの女性で、始業と終業の時間はしっかり守る人なので、時間外勤務がないことが最大の満足です。
半日型のデイサービスなので、大変なのは送り迎えと入浴ぐらいで、食事介助や排泄介助もなく、体の負担が前職とは段違いに減っています。




【生活と心境の変化】
気持ちに余裕ができて、疎遠だった前職の同僚とも普通に話せるようになりました。
夜勤がなく、朝出勤して夕方には帰れるので、1日の生活リズムがきちんと整っており、家事の時間もとれるので体調を崩すことも少なくなりました。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
資格が取れるまで勤務日数を満たしたら、さっさと辞めて正解です。
介護業界はいつでもどこでもウェルカムな世界なので、どんどん生きたい施設に転職して自分を試していきましょう。
給料、休み、通勤時間のハードルさえ越えれば、あとは選び放題です。
自信を持って他に行って下さい。
夜勤と人手不足の地獄を乗り越えられたのだから、どこに行っても立派に通用します。