【ヘルパー2級の転職】介護職員として働いていたが、資格を取得して転職し、成長できる職場にめぐりあえた。

【ヘルパー2級の転職体験談】介護職員として働いていたが、資格を取得して転職し、成長できる職場にめぐりあえた。

【性別】男性
【職業・資格】
初任者研修(旧ヘルパー2級)
【働き始めの年齢】
27歳
【転職時の年齢】
30歳
【転職して何年経ったか】
7年
【その後】
さらに転職し介護系以外の仕事をしている


【男性・初任者研修】
30歳のときに、
デイケア(通所リハビリテーション)から、
介護老人保健施設
に転職。




【転職前の職場形態】
デイケア(通所リハビリテーション)
【転職前の職場環境】
要支援の認定を持っている人が10人ほど、要介護の認定を持っている人が35名ほど利用している施設だった。
入浴の支援とリハビリを行い、ADLを向上できるように取り組んでいた。
介護職あるあるだと思うが、入所施設も含めると70名ほどの職員数だったが、不倫をしているカップルが少なくとも3組はいた。




【転職の理由】
@残業をすることが普通になっており、私以外残業があたりまえだった。
A昇給が見込めず、給料があがらなかった。
B職員の評価が上司の好みになっていた。

【ためらった理由】
@新しく国家資格を取って転職しようと考えていたが、なかなか合格できなかった。
A同僚とは親しくなれなかったが、利用者との関係は良かった。
B知人の紹介だったので、すぐ退職できなかった。

【転職の決め手】
通所リハビリテーションで入浴の介助中に、上司(看護師・介護支援専門員を持っている)から私に対して指示があった。
要介護5で常時車いすを利用している(自走できない)発語もほとんどない利用者に対して「これ個別の入浴」と利用者の車いすを移動させながら、利用者にも聞こえるような声で私に指示した。
利用者を人と思っていないような発言だったので他の職員に相談してみたが「あの人には指摘しない方がいい」という返答だった。
上司に嫌われると待遇が悪くなるということであり、それから何もできなかった。
他にも細かいことだと上司の言葉遣いが不適切だったり、上司の好みによる利用者・職員のえこひいきが目立ったり、職場の備品を自分用に購入していたりといろいろあるが、私自身が資格を取得して職場をかえたいという後押しになった。




【相談した人】
職場の仲が良かった介護支援専門員に相談していた。
国家資格を取得した後だったので、次の職場の候補になりそうなところや、その資格を持っている人を紹介してくれた。
その人も転職を考えていたので、親身になって考えてくれた。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトは使っていない

【どうやって転職したか】
知人の知人という形で職場を紹介してもらった。

【転職時に困ったこと】
転職の時は履歴書の書き方や面接時のPRに苦労した。
自分がこれまでの業務の中で主体となって取り組んだことが少なく、職場の人間関係や介護業務をしていて嫌な体験ばかり目立っていることに気づいた。
もっと自分がしたいこと、楽しいと思えたことを貫いていれば次の職場へのアピールポイントにもなったと考える。
介護の職場で絞って考えると転職先はたくさんあるので、働ける場所がないという不安はなかった。

【転職でお世話になったこと、嬉しかったこと】
職場で一緒だった介護支援専門員に自分が取得した資格を伝えたところ、同じ資格を持って働いている管理者を紹介してもらった。
管理者は別の職場(法人)であり、転職を考えていることを伝えると丁寧に話を聞いてくれ、うちで一緒に働こうと言ってくれた。
今までの職場では正義感ばかりが先行していて良好な人間関係を気づけず孤立していたが、自分の考えを話してもいいという安心感が生まれ、転職がうまくいった。




【転職先を決めた理由】
@自宅からの距離
A日曜日の休みがとれる
B給料が少し良くなった




【退職する時の心境】
人のミスをとがめることに注力している、残業が美徳となっている職場であり、自分とは価値観が合わなかった。
辞めたときはスッキリしたが、年度ごとに決まっている業務上の役をしていたので「任期を全うしないなんて酷いヤツだ」と言われた。
利用者には退職することを退職日の直前に伝えたが、寂しくなるねと泣いてくれた人もいて、そのときは悲しくなった。




【転職後の職場形態】
介護老人保健施設

【転職後の職場環境】
転職後は地域包括支援センターで勤務した。
業務内容としては高齢者の総合的な相談を受けるところ、要支援認定の利用者のケアマネジメントを行うところである。
職員は専門的な資格を持っている人が働いているので、医療・介護・福祉のエキスパートがいる。




【転職後のイマイチなところ】
転職後の部署は良かったが、施設の理事長が不正をしていた。
理事長(医師)の家族が理事となっていたが、介護職員を召使いのように送迎させたり、勤務の実態がないのに勤務しているようなタイムカードの管理をしていた。

【転職後の良いところ】
部署内での勤務条件はとてもよかった。
残業もなく提示で帰れる、自分の休みも調整しやすい、給料も今までより上がった。
また、職員は有資格者で業務に関することを丁寧に教えてくれた。
保有している資格が違うのでそれぞれの立場から意見を言うことがあり、時には支援について議論になる場面もあったが、利用者のために意見をぶつけられる職場である。
それぞれ意見が違うからおかしい、ということにはならず人格を否定するような扱いは受けなかった。




【生活と心境の変化】
以前はただの介護職員であり、介護福祉士も持っていない状態だったので、専門性がなく仕事(介護業務)をしていた。
資格を取って働くと、今まで関わってきた周囲の人の態度が少し変わった。
転職してからは人の生活全体に関わることができ、物事を自分で決めることの大切さを実感できるようになった。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
転職してもしなくても、自分が楽しいと思えること、やっていても苦にならないことを仕事にできればいいと思う。
職場では孤立することが多いと思うが、その中にも自分と向き合ってくれる人はいるので、そういう人とのつながりは大切にした方がいい。
人の話を聞くのは視野が広がって良いことだが、最後に決めるのは自分なので、後悔しないような選択をしてほしい。