【介護福祉士の転職】自己覚知しつつ、自分と周囲の環境をいかによいものにするか

【介護福祉士の転職体験談】自己覚知しつつ、自分と周囲の環境をいかによいものにするか

【性別】男性
【職業・資格】
介護福祉士
【働き始めの年齢】
24歳
【転職時の年齢】
29歳
【転職して何年経ったか】
5年
【その後】
今もその転職先で働いている


【男性・介護福祉士】
29歳のときに、
デイサービスセンター(通所介護)から、
訪問介護
に転職。




【転職前の職場形態】
デイサービスセンター(通所介護)
【転職前の職場環境】
障害者施設の生活介護で就労していた。
女性の古参職員の力が強い非常に感じの悪い年配女性がいた。
介護度合いに関しては重度の障害者が大勢通所していたので、生活介護。
給料に関しては年間昇給も不満はあったが、休日は土日しっかりお休みがとれる職場であった。




【転職の理由】
・古参女性職員とうまくやっていけない。
・給料が低く生活しにくい。
・自分で自由に使える時間がほしい。

【ためらった理由】
・転職すると再就職した時の前職の加算給与にしてくれるか。
・サービス管理責任者として、地位とやくわりにみあった報酬。
・自然体で仕事ができる環境か。
融通がききやすい職場なのか。
風通しがよいか

【転職の決め手】
・周りの反応は別に特にない。
というべきか、逆に次はどこで働くのかを根ほりはほり聞いてくる状況もあったので隠すこともなく通常の業務にも支障をきたすことはなかった。
給料自体もそんなに多くもらっていなかったので、新しいところの給料はどれくらい出るのかを聞いてくる始末であった。
それはそれで円満に退職したと感じている。
大切にされていなかったこともあるのかもしれないが、ずっとこの職場にいても自己成長は望めないのだろうし、上が詰まっている閉塞感もあったので決断してよかったと思っている。
障害者施設では、若い人は別なところでもしっかり働いてほしいという空気感もあったので辞めることが珍しいことではなかったようだ。




【相談した人】
・妻
・元同僚
・専門学校で技術を身につけたときの友達。
同じ専門学校で技術を身につけているので、お互いが共通の悩みをもっている




【転職サイトを使ったか】
転職サイトは使っていない

【どうやって転職したか】
日本介護福祉士会がリクルートしてくれる状況があったので、次の訪問の仕事も瞬時に決まった。

【転職時に困ったこと】
困ったことはないが、スキルは必要だった。
また、障害福祉ばたけで育った自分にとっては高齢者分野のお客様という感覚が困惑もしたが新鮮さもあった。
女性ばかりの職場ということは変わりがないが、事前に面接した社長もゆっくりしたペースでやってほしいと言われたのでそこは焦り感もなく馴染むことができたと感じる。
環境は重要だと思う

【転職でお世話になったこと、嬉しかったこと】
基本的な技術は習得済みであったが、訪問介護の仕事をしたことがなかったのでどのタイミングで何をするかを自分ですべて決めることができて居宅で生活している生活者を支えるという気概を強く感じて仕事をしている。
ただ、ゆっくりとした時間の中で情報を得ながら利用者と関われるのはとても嬉しくおもう。
施設にない、生活感を感じられる職場だと思う。




【転職先を決めた理由】
給料は3万円程度あがったことに加え、責任者として施設を動かしている感覚がある。
マネジメントなども任されているので、自分の役割一つでよくすることもできるのが嬉しい。




【退職する時の心境】
気分的にはすっきりが適切だと思うが、新しい環境で就労する楽しみもあったのでドキドキワクワクした感覚もあった。
何か新しいことを任せられる、大切にされる感覚を次のところでは感じていたので、早く今の環境を捨てたいとも思った。
複雑な心境の中で、利用者からは今までありがとうございましたと色紙をもらったりして、さらに後ろ髪もひっぱられるような感覚もありつつであった。




【転職後の職場形態】
訪問介護

【転職後の職場環境】
訪問介護と居宅と併設型。
介護福祉士でもあり、介護支援専門員、社会福祉士でもあるのでオールマイティになんでもこなしていくという役割で雇われたのだと思う。
介護士は、20名を指揮している状況。
居宅のケアマネに関しても、指揮する立場になっているので40代から60代の女性職員を楽しませ、話題を提供してイキイキと働いてもらうようにしている。
とやく言わず、仕事に関しては熱量が高く、育児をしている職員は全面的にサポートしつつ、高齢期の職員には気を使い、母親気質の方が多いので「はいはい」と聞いてくれる印象もある。
実務的な不安があったり、利用者からのクレームがあればすぐに駆けつけ、交渉にあたるという立ち位置。




【転職後のイマイチなところ】
上記にも記載しているとおり、プレーヤーでもありながら管理者でもあるという状況なので休みはとりにくさもあるが、サポート体制を自分自身でも作ってきたつもりである。
お互い様に休みがとりやすい環境で仕事ができるように常に考えている。
飲みにいくよりは、気遣いのチョコの方が喜ばれる状況もあるので言葉と甘い物を少し用意して円滑なコミュニケーションをとることを大切にしている。

【転職後の良いところ】
私自身も絶賛子育て中であるので、休みやすい職場にすることは非常に大切に考えている。
一人プレーの訪問先をできるだけ減らして、サポート体制をとるようにしている。
気兼ねなく休めることと、介護士としてのスキルを両面から大切にしてほしいと思っている。




【生活と心境の変化】
管理者としての自分と自分の弱さに気がついたような気がする。
誰かが助けにまわってくれており、サポートすることでよい介護を目指したいとする職員が大勢いる。
おばちゃん力がよい意味で助けられており、殺伐した感覚は全くなくなったように思う。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
実務はやはり関係性を大切にしていくこと。
理論は深く知り、それを強要せずに実務に落とし込むことの大切さ。
法令遵守と権利擁護のバランスを考え、適切な方法を模索するチャレンジ力が大切。
自己判断をしつつ、不安なところは周囲の意見を聞き、独り善がりにならないようにしていくことで自分自身の心配ごとを少しでも減らすことが安全、安心な介護だと感じる。